リンパ浮腫になると、弾性スリーブや弾性ストッキングなどの弾性着衣の装着が必要になります。
この弾性圧迫着衣ですが、値段が高い・・・ほんと高いんです。
でも、絶対にリンパ浮腫には必要。
しかも永久的に使えるものではなく、洗い替えや買い替えが必要になります。
平成20年、リンパ浮腫の弾性ストッキングや圧迫包帯等が保険で買えるようになりました。
みなさんが加入される健康保険や共済組合から給付金として一部が返ってきます。
そして、令和2年4月療養費申請について改正され、原発性のリンパ浮腫への療養費支給が可能になりました。
※指示書の様式が変わったため、以前の指示書では支給対象になりません。申請の際はお気をつけください。
指示書をもらう際の留意点
留意点
留意箇所 | 留意点 |
支給対象となる疾病 | 鼠径部、骨盤部若しくは腋窩部のリンパ節郭清を伴う悪性腫瘍の術後に発生する四肢のリンパ浮腫 又は 原発性の四肢のリンパ浮腫 |
弾性ストッキング ・弾性スリーブ ・弾性グローブ の圧迫力 |
製品の着圧 30mmHg 以上の弾性着衣が支給対象 ※ただし、関節炎や腱鞘炎により強い着圧では明らかに装着に支障を きたす場合など、医師の判断により特別の指示がある場合は 20mmHg 以上の着圧であっても差し支えない |
弾性ストッキング ・弾性スリーブ ・弾性グローブ の支給回数 |
1度に購入する弾性着衣は洗い替えを考慮し、装着部位毎に2着 を限度とする ※パンティストッキングタイプの弾性ストッキングについては、両下肢で1着となることから、両下肢に必要な場合であって も2着を限度とする |
包帯の購入 | 特記事項に記載が必要 (下記画像に例を記載) |
夜間用など30mmHg以下(弱圧)の購入 | 特記事項に記載が必要 (下記画像に例を記載) |
次回購入時期 | 弾性着衣の着圧は経年劣化することから、前回の購入後6か 月経過後支給できる。 |
1着・1組あたりの支給限度額
弾性圧迫着衣・弾性圧迫包帯(着・組) | 限度額 |
弾性ストッキング | 28,000円 |
弾性ストッキング(片脚) | 25,000円 |
弾性スリーブ | 16,000円 |
弾性グローブ | 15,000円 |
包帯(上肢) | 7,000円 |
包帯(下肢) | 14,000円 |
あなたの使っている弾性ストッキング(スリーブ)合っていますか?
令和2年4月より改正点
改正箇所 | 改正点 |
① 区分 | 「 悪性腫瘍の術後 ・ 原発性 」の区分を記載する |
手術年月日 | 手術日が分からない場合は「 何年何月頃 」でもOK |
手術年月日 | 原発性の場合は「 診察開始日」を記載する |
② 手術の区分 | リンパ節郭清の箇所「 鼠径部 ・ 骨盤部 ・ 腋窩部 」記載する |
② 手術の区分 | 悪性腫瘍の「 種類 」記載する |
③ 装着指示日 | 前回購入日から6ヶ月前後に指示を受ける |
④ 弾性着衣等の種類 | 「患肢」と「弾性着衣等の種類」が複数ある場合特記事項が必要 |
厚生労働省のページ
詳しいことは、こちら。
平成20年〜 四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣等に係る療養費の支給における留意事項について
令和2年〜 四肢のリンパ浮腫治療のための弾性着衣等に係る療養費の支給における留意事項について(改正点)
必要なことですので、印刷して保存しておくことをおすすめします。
指示書 印刷ページ
弾性圧迫着衣などの指示書を病院に持参する必要がある場合には、こちらから印刷してください。
申請の手順
⑴ 申請書を揃える
初めて申請される方は、加入されている健康保険や共済組合に電話してみてください。
ホームページに申請書をダウンロードするページがあることが多いです。
なければ資料を送ってもらいましょう。
⑵ 病院に指示書を書いてもらう
指示書を書いてもらう病院に行きましょう。
何科でも構いません、書いていただければ。
この指示書を書いてもらうのに「診断料金・文書料金」などはかかりません!
「書き方分からない」と言われても書いてもらえるように書き方見本を持っていきましょう。
⑶ 領収書をもらう
指示書の日付以降の弾性圧迫着衣や弾性圧迫包帯を購入した「領収書」を一緒に提出する必要があります。
何を購入したかの明細が書かれていなければ、明細書も発行してもらいましょう。
⑷ すべての書類を提出
加入されている健康保険や共済組合にすべての書類を提出します。
半年後に申請するので、すべての書類を印刷し保存しておくといいでしょう。
- 申請書(健康保険や、共済組合)
- 指示書(病院)
- 領収書(病院・治療院・買った店など)
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