こんにちは。
全国でオミクロン株が急増してる中、3回目のワクチン接種が始まりましたね。
「3回目で初めてリンパ節が腫れた」という声も聞いています。
リンパ浮腫の方にとっては不安になる方もいるかもしれませんので、情報を提供いたします。
これは、医療関係者でもあり、リンパ浮腫の患者様から情報をいただきました。
とってもありがたいですね。
ワクチンと腫れについてまとめてみました
Q.ワクチン接種後に脇のリンパ節が腫れました。注意すべきことはありますか。
Q.ワクチン接種後に脇のリンパ節が腫れました。注意すべきことはありますか。
A.ワクチン接種後に、接種した側の脇や首などのリンパ節が腫れることがありますが、時間の経過とともに自然に治ります。乳がん検診は、ワクチン接種前に受けるか、ワクチン接種後に受ける場合は、リンパ節が腫れている原因について誤った判定がなされないよう、検診医にワクチン接種を受けたことを伝えると良いでしょう。
残念ながら厚労省のページには詳しい情報は載っていません。
Q5:ワクチンの副反応に「接種した側のわきのリンパ節の腫れ」があるといいます。乳がんの術後です。気をつける点を教えてください。
接種部位を相談する選択肢もあります。
解説
ファイザー社によるBNT162b2(商品名 コミナティ)の添付文書や米国CDCでは、原則、三角筋での接種を推奨しています1, 2)。英国公衆衛生庁も原則、三角筋での接種としながらも、難しい場合には大腿(もも)での筋肉注射について言及しています3)。 乳がんの手術側の三角筋にワクチンを接種した場合に、リンパ浮腫を起こしやすいかどうかについての知見は現時点では十分ではありません。BNT162b2の添付文書に、副反応としてリンパ節症(頻度1%未満)と記されています1)。英国のがんチャリティ団体CANCER RESEARCH UK4)や英国乳がんチャリティ団体Breast Cancer Nowのホームページ5)によると、BNT162b2の副反応としてリンパ節の腫れがあり、乳がんの治療後にリンパ浮腫がある場合、反対側の三角筋に接種するという選択肢、両側の手術後の場合には、大腿(もも)の筋肉に接種する選択肢を紹介しています。英国リンパ学会も、乳がんや皮膚がんのために手術や放射線治療を受け、リンパ節に治療が及んだ場合などには、反対側や大腿への接種を推奨しています6)。
ワクチン接種後のリンパ節の腫れはがんのリンパ節転移とまぎらわしい可能性もあります。そのため、CTやPET-CTなどの画像検査を予定する場合には、可能であれば接種から4~6週間の間隔をあけることも考慮してほしいと記載されています7)。
あらかじめ、主治医あるいはワクチン接種担当の医療従事者に相談しておくことを勧めます。
「新型コロナワクチン接種とリンパ浮腫」緊急インタビュー記事
新型コロナワクチン接種(以下、ワクチン接種)が進むなかで、リンパ浮腫を発症いているいない にかかわらず、多くのがん患者さんから「リンパ節が腫れたが大丈夫?」「接種がリンパ浮腫の発 症や悪化の引き金にならない?」など不安の声がリンネットに寄せられています。 新型コロナワクチンは緊急的に導入された経緯もあり、リンパ浮腫との因果関係について、ま だわかっていないことがほとんどですが、わかってきたこともあります。 そこで、リンネットでは当団体のアドバイザーである亀田総合病院リンパ浮腫センター長の林 明辰先生に緊急取材を行い、現在までにわかっていること、わかっていないこと。リンパ浮腫の 病態から考えられる可能性について、お答えいただきました。 コロナと共存していくなかで、がん検診も新型コロナワクチン接種も両立することがニュース タンダードになる時代。ぜひ参考にしていただければと思います。
詳しくは、URLを開いてみていただいた方がいいと思いますが、少し抜粋しますね!
Q1 リンパ浮腫のあるなしに関わらず、ワクチン接種をした側の腋窩リンパ節が腫れることが 明らかになっています。どういった理由で起きているのでしょうか。
A リンパ節は、異物や細菌、ウイルスが体内に侵入してきたことを知らせる「見張り番」の役 わりをします。感染症やケガでリンパ節が腫れるのはそのためで、この現象を「反応性のリンパ 節腫大」(以下リンパ節腫大)とよび、腫れた部位に熱を持たないのが特徴です。 重要なリンパ節は、首や鎖骨上部、脇、鼠蹊部にありますが、日本で主に使われているファイザ ー製、モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンは、原則、腕の三角筋への接種を推奨されてい ます。ワクチンの成分は構造上、腕から脇の下や、首のリンパ節に向かって流れるため、接種し た側の脇の下や鎖骨の上のリンパ節が腫れることがあると、報告されています。 また、1 回目より 2 回目の接種後にリンパ節が腫れる人が多く、腫れている期間も長いことが 報告されています。腫れる人とそうでない人がいますが、それらの理由はまだ分かっていませ ん。
どれくらい続くか、リンパ浮腫がどうかも気になりますよね。
Q2 ワクチンによるリンパ節腫大は、どれくらい持続する可能性がありますか?
A ワクチンの種類や個人差もありますが、リンパ節腫大は、接種後1~3日で起こり、腫れて いる期間は2週間前後といわれています。新型コロナワクチンでは、10 週間続いた例もあると 報告されていますが、リンパ節が腫れたまま戻らないという報告は今のところありません。
Q5 腕へのワクチン接種によって、上肢のリンパ浮腫が悪化することはありますか?
A もともとあったリンパ浮腫が悪化するかに関しては、まだ何もわかっていません。ただリン パ浮腫の病態を考えると、可能性がゼロとは言いきれません。 リンパ浮腫になると、浮腫の周りのリンパ管が詰まりやすく、閉塞したリンパ管も増えます。ワ クチンでリンパ節が腫れ、リンパの流れが一時的に悪くなると、さらにリンパの流れが滞り、管 が詰まりやすくなる可能性がないとは言えません。 ただほとんどのリンパ浮腫の患者さんは、ワクチン接種によって一時的にむくんでも元に戻って いて、私の外来で悪化された方はまだいらっしゃいません。過剰に心配することはないと思いま す。
ワクチン後に浮腫が生じても一時的なことだと思いますので、過剰に心配することはないと思いますが、
特に腕のリンパ浮腫の方は、浮腫ではない方へのワクチンをしてもらうなど主治医やワクチン接種の際に相談をした方がいいと思います。
参考になれば幸いです。
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